2009年 05月 30日
鎌倉鶴岡八幡 |

海野宿で樹齢の古い大木がその地の歴史を物語るということで思い出せた。過日、鎌倉のkさんご夫妻のお世話になり鎌倉を案内していただいた際、鎌倉のへそは鶴岡八幡であるということで、初めてお参りする機会を得た。現在の建物は火災を恐れて一段山の上につくられたそうだ。参道の階段の脇に1000年の樹齢を推定する大銀杏が立っている。階段脇の段の狭いスペースによく根を張っているものだと感心してみていた。イチョウの葉は燃えにくく、昔から防火の役目で植えられたという話を聞いたことがある。東京都にイチョウの木が多く都のマークにイチョウの葉がしるされているが、江戸の火事の多さに備えて植えられたのではと勝手に推測する。そして鶴岡八幡の参道階段入り口にそびえるイチョウの大木は、市街地の火災から社屋を守る役割をもって植えられたのではと更に大胆に推測する。
自分が育った実家の近くいつも子供時分に遊んでいた、西郷隆盛をはじめ西南の役で亡くなった人たちを奉った南州神社の境内にはイチョウの大木があった。大木はその一本だけでまたイチョウの木も他に目立つものはない。同じ境内のすぐそばには、江戸東京市民から西郷隆盛への江戸無血開城に感謝して贈られた高い石造りの灯篭がある。イチョウの木はその記念に植えられたのでは当時に思いを馳せてみる。
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by kai_koubou
| 2009-05-30 21:42