2010年 01月 11日
冬芽 |
庭のヒメシャラの木の冬芽を撮る。
樹木の枝は、その先端を硬くして冬の環境に備える。「木の見かた、楽しみかた」八田洋章著によれば次のような記述が。
「茎頂部を守る冬芽の芽鱗の役割は先ず寒さを防ぐためと私たちは思いがちですが、むしろ乾燥から守ることのほうが重要です。また一方、冬芽は、芽鱗などで鳥の食害などから身を守るだけでなく、葉や茎の糖濃度を高めて細胞内の浸透圧を高くし、細胞液を凍りにくくするなど、生理的にも対応して冬のストレスに備えます。外側にあって、直接外気に接する芽鱗は褐色をしていますが、内側のものはみずみずしさを保っています。春、冬芽が動き始め、きちんと閉じていた芽鱗と芽鱗の間がずれ始めたとき、最初にのぞくこの新鮮な若い緑の小さい葉に私は胸がときめくのを感じます。」
by kai_koubou
| 2010-01-11 09:58