2009年 02月 13日
鉄瓶 |
2,3年前、知人の仕事場で鉄瓶にお湯が沸く音が耳に心地よく聴こえてきた。それを松風というとのこと。その音に耳を傾けると静かな空気、穏やかな時間もこころにただよってくる。年月が経ってもきちんとしたつくりで程度のいいものになかなか出会えないでいたのだが、友人夫婦の妹さんのなじみの骨董屋さんでこの鉄瓶に出会うことができた。
戦前戦後初期の使い込んで手入れの行き届いた工作機械の鉄味や金工の仕事の味わいは質感が木と相対に異なって魅力がある。日常の暮らしでは触れる機会が少なくなっている。仕事の合間に鉄瓶で湧いたお湯でお茶やコーヒーを飲むとのどとともにその時間は心も潤す。
by kai_koubou
| 2009-02-13 11:29