2009年 06月 07日
桂離宮 |
去年の今頃、京都で打ち合わせがあり、初めて桂離宮を参観する。事前にハガキにて申し込み、返送はがきにて連絡を受ける。当日は時間に合わせて入り口にてチェック後、待合にて案内を待つ。いかにも文化財の研究に身をおいているという雰囲気の方の案内を先頭に当日15人ほどの参加者が順路に従い各所で説明を受けながら周遊する。見所満載で最後尾遅れがちな自分の後ろには、これまた背広姿の警備の紳士が脱落者のないよう、距離をおいて歩く。こんなに時間を短く感じたこともないあっと言う間の一時間弱の参観であった。係りの説明にあたった方の「季節折々いいですからまた時期を変えて見に来たらいいですよ。」との言葉に桂離宮への格別の愛着を感じつつ後にした。
城や寺社のように力を誇示したり、人を集めるところにある見所とは異なる日本の伝統文化の奥深さに触れる世界である。普段は日本人としての意識も薄く暮らしているのだけど、こういうものを間近にみると日本文化の幅や奥行きについて再認識させられる。
by kai_koubou
| 2009-06-07 21:44